我が家のかご・ざる 後編

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前回に引き続き、我が家のかご・ざるをご紹介します。

 

まずはお風呂に置いている脱衣かご。

こちらは佐賀県武雄市で作られている「丸メゴ」です。胴の部分はすべりの良い磨いた竹を使ったござ目編み、底はイカダ底といわれる技法で丈夫に作られています。その編み分けによって美しい色の対比が見られます。

上の写真は購入した直後に撮影したものなのですが、最近改めて撮影してみるとだいぶ色が変わっていました。

 

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青々としていた竹がいつの間にか落ち着いた色に・・・

色は変わっても強度は変わっていません。さすが古くから日本の暮らしを支えてきた竹細工です。これからどのように色が変わっていくのか楽しみです。

 

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次は鹿児島県日置市で作られたちりかごです。

内外2枚の縁を当てて仕上げる「野田口(ササラ)仕上げ」という方法が用いられた縁はつづら蔓で固定され、脚もしっかりとしています。繊細さと力強さが一体となった、何とも美しいかごです。

製作者の方は80歳を超えているのですが、なんと16歳から竹細工を始めたそうです。薩摩の伝統を受け継ぐ熟練の技が今後どうなってしまうのか、少し心配です。

 

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我が家で一番小さい編組品は山ぶどうのかご。

秋田県角館のものだったかと思います。美しいあじろ編みを見ているだけで暖かい気持ちになります。

娘の髪を結ぶゴムやヘアバンドなどを入れています。収納場所の少ない我が家では、このようなちょっとしたかごが物入れとして大変役に立っています。

 

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まだいくつかあるのですが長くなってしまうので、最後に一番気に入っているものを。

岩手県面岸で作られているニギョウ箕です。

箕(み)は脱穀などに古くから使われていた農具で、日本各地で作られてきました。形は釣り鐘型、あるいは馬蹄型で青森から鹿児島まで大きな違いはないそうです。ただし材料は竹や藤などさまざまで、それぞれの地域で採れるものが使われています。ニギョウ(マタタビ科のサルナシ)で箕をつくるのは岩手県だけだそうで、きれいな色分けが特徴です。

残念ながら箕は現代において実用品ではなくなってしまいましたが、日本人の暮らしそのものであった農耕文化により育まれた知恵と技を体現する、大切なもの。こどもたちにも伝えなければと思い、購入しました。

 

久野恵一さんは「民藝の教科書④ かごとざる」のなかで、「かご、ざるは突っ込んで知れば知るほど、製品の向こうに伝統的な日本人の暮らしが透けて見えてくる」と語っています。

日常生活の中で編組品を使うことは、日本人の暮らし方や生き方を受け継ぐことでもあると思います。先人の知恵や生活に思いを馳せながら未来についても考えさせられる、我が家の大事な生活道具です。

 

たまにはいいこと言いたくて長くなってしまいました。

読んでくださってありがとうございます。

ヒラノ
我が家のかご・ざる 前編はこちら
http://moyais.tumblr.com/post/116622909881

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