簡素な暮らし 第9回

今日は修理に出したうつわのレポートです。

落としてしまったり、ぶつけてしまったり。
割れたうつわがいくつかあったので、継ぎに出しました。

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小鹿田焼・黒木富雄(昌伸)窯のスープカップ

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瀬戸焼・瀬戸本業一里塚窯のマグカップと角湯呑み

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有田焼・大日窯の蕎麦猪口

子供たちは意外と落とすことがなく、ほとんど私の仕業です。

なんのこだわりもないうつわやプラスチック製だったら、壊れた時に捨ててしまうかもしれませんが、愛着のあるものであればお金をかけて修理するという選択肢があります。そしてその修理方法も長い歴史の中で培われてきた、「継ぐ」という日本の伝統の技。

「なるべく簡素に。自然に。」という私のリクエストに応じて、相談しながら継ぐ素材や色を決めてくださいました。

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取っ手の部分は修理の跡がほとんどわかりません。内側にもひび割れが見つかったため、うつわの色に合わせて継いでくださいました。

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かなり大きな欠けとヒビでしたが、同系色であまり目立ちません。

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こちらは湯呑みの雰囲気に合わせて金を選びました。直す前より美しいとさえ感じます。

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白磁は銀継ぎで、装飾的にならず落ち着きを保っています。

使い捨ての容器を使うのが当たり前になってしまった世の中で、ものの大切さを伝えるのは難しいことです。直ったうつわを見て、子供たちは「ここがこう割れたのかあ」「落としたらまた同じ場所が割れちゃうかな?」「直せる人がいるんだね!」といろんな思いを持ってくれたようです。

最近は道具が販売されていたり、ワークショップが各地で開かれているので、自分で修理する方もたくさんいらっしゃいます。
明治以前の古い道具や古着を見ると、継ぎにしても刺し子にしても、かつての日本人がどれほどものを大切にしてきたかが分かります。そんな日本人の暮らしも絶やすことなく継いでいけることを願います。

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