もやい工藝のミニ編組品展

昨日より鎌倉・もやい工藝にて編組品展が開催されています。今回の展示会はDMなどでのお知らせはなく、インスタグラムのみで告知がありました。在庫は出ているもののみ、という特別展です。さっそく足を運んできましたので、写真で様子をお知らせします。

編組品とは、藁や竹などを編んだり組んだりして作られた生活用具のこと。かつての日本では農閑期に生活に必要なかごやざるなどを作っていました。日本人の暮らしに密接に関わっていた編組品は民具でもあり、各地の暮らしを推測することもできます。もともとそれだけで収入を得ることが難しいため、作り手は減り、残念ながらすでに消えてしまった編組品もたくさんあります。

編組品に強い思いを抱いていた、もやい工藝初代オーナーの久野恵一さんは亡くなる直前まで日本各地を訪ね、作り手を探していました。作っていれば誰でも良い、という訳ではなく、「丁寧に堅牢に作られ日々の使用に耐えうるもの」「見た目に美しく素朴で力強いもの」「余計なデザインなどが加わらない用途に即したもの」「その土地の自然の素材を生かしたもの」「芸術品ではなく生活必需品なのでそれなりに量産できる技術を持っていること」などの条件を満たすものだけを選んでいました。そんな厳しい条件を満たした編組品が店内にずらりと並んでいます。

北は青森から南は宮崎まで、竹、樹皮、蔓などその土地で採取できる素材で作られた豊かな表情をもつかごやざる。同じ竹でも真竹、女竹、根曲竹、スズタケなど種類は様々です。

もともとは農業に使われた道具ですが、小さな手提げなど現代の暮らしにも活用できるようアレンジされたものもあります。

新潟県東蒲原で作られているメッカイ。堆肥などをすくうちりとりとして使われていました。

青森県岩木山麓の根曲竹細工。左がりんごの手かご、右がほたて蒸しかごです。六つ目編みで緻密に編まれ美しさと耐久性を兼ね備えています。

大きな手つきかごは宮崎の杞柳細工。一度途絶えてしまいましたが、久野さんがかつて作られていたものを見本品として持ち込み、再興しました。

岩手県一戸の真竹細工。背負いかご、栗とりかごなど、青い部分と白い部分のコントラストが見事な美しさです。


ここでは紹介しきれないほど日本各地の編組品がぎっしりと展示されています。ひとつのものだけを見ても分からないことが、各地の編組品を見比べることで見えてくるかもしれません。お店のスタッフの説明を聞くだけでも楽しいですよ。
ミニ編組品展は月曜日くらいまで。その後は徐々に通常展示へと戻ります。桜も咲き始めた鎌倉へぜひ足をお運びください。

〒248-0017 神奈川県鎌倉市佐助2-1-10
電話 0467-22-1822 FAX 0467-22-1804
営業時間 10:00~17:00 火曜休み(祝日を除く)
info@moyaikogei.jp

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