秋のもやい工藝にて:その2

前回訪れてからそれほど経っていないのですが、店内はすっかり変わっていました。正面に並んでいるのは三重県伊勢・いろは窯のうつわです。

深みのある青、薄い青、すっきりと凛々しい白、桃色がかった柔らかい白…。同じうつわでも火の加減や土と釉薬の状態によって様々な上がりなので、ひとつひとつ手にとって眺めると、遠目で見るときと違った面白さがあります。

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こちらもいろは窯の深皿です。のびのびと線の中いっぱいに描かれた模様がとてもいいな、と思いました。いろは窯の服部日出夫さんが、神楽の窯の奥田康博氏の弟子だった頃からつくられていたものだそうです。

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現在moyaisでも取り扱っている沖縄の窯の小皿です。最近新しいことに積極的に挑戦している様子が伺えて嬉しくなります。飛び鉋が入るだけでうつわに力強さが加わる気がしました。

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こちらは小代焼・ふもと窯の湯呑みです。手にすっぽりと収まるかたちと全体のバランス、丁寧につくられた高台はさすがだなあ、と思いました。かつてふもと窯を訪ねた鈴木繁男さんは井上泰秋さんに「井上さん、いいか、あなたはどれだけ物が売れようが、どれだけ仕事がはかどろうかは知らない。しかし、骨格のある仕事だけはしなさい。基本形や造形というものが大切なんだ。その造形の上に何を施すかが大切。」と仰ったそうです。小さな湯呑みからも、その教えがしっかりと守られていることを感じられます。

こんな風に行くたびに学ぶことばかり。新しく入荷したうつわを見ながら「今度はこういうものをmoyaisで仕入れよう」と考えたり、「ここをもっとこうしたらいいかもしれない」「もし久野恵一さんだったら…」と妄想を膨らませる大切な時間です。

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