唐津焼・東風窯を訪ねて

先日、moyaisでも取り扱っている佐賀県唐津焼の東風窯を訪ねました。

中村恵子さんは、唐津市郊外の山中で東風窯を経営し、絵唐津・斑唐津・朝鮮唐津と称される、古唐津様式の伝統的なうつわづくりに励んでいらっしゃいます。

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写真は登り窯の原型ともいわれ、竹を真二つに割ったような割竹窯と呼ばれる窯です。

主に使うのは手前の一と二の袋だそうです。焼成温度は一の袋の火前で約1400℃、二の袋の火裏になると、1300℃ぐらいとかなりの高温です。

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窯のまわりに積み上げられた薪。まだまだ積まれていましたが、窯焚き2回分にも満たないそうです。登り窯を維持するのは本当に大変なことなのだと実感しました。

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割竹窯の焼成では一定した焼き上がりは求められず、様々な変化が表われたうつわができあがります。うまく焼けるとは限らず、ガス窯に比べると売りものになる割合が低いため、一度に大量の器を焼成できる大きな窯に比べるとどうしても値段が高くなります。

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東風窯でつくられているのは、目立った装飾の施されたうつわではなく、縁ぎわを黒褐色の鉄釉で巻く「皮鯨」と呼ばれる手法を使った皿や碗など、簡素な日用雑器が中心です。器の大きさに対してやや狭い高台幅と、腰から立ちあがるラインに特徴があります。土質はやや砂気を含んで鉄分が多く、自然のままの趣が感じられます。現在moyaisでは数が少なくなっていますが、いくつか気に入ったものがあったのでまた注文しようと思います。

唐津焼・東風窯(佐賀県)

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