沖縄の蓋物

沖縄では陶器の蓋物のことをタラフーといいます。沖縄の食卓では、小さなタラフーに黒砂糖を入れておき、いつでも一口食べられるようにしておくことも多いそうです。様々なサイズがあり、琉球時代からさまざまなものを入れるのに使われてきたのでしょう。

先日、鎌倉もやい工藝でとても素晴らしいタラフーを見つけました。北窯・宮城正享さんのもので、かなり大きいサイズです。器として沖縄の炊き込みご飯を入れたり、豚の角煮を入れて食卓に出したらさぞかし素敵だろうなと思います。

のびのびと描かれた花紋とその色がまた素晴らしく、力強さと優しさを感じさせます。蓋のつまみには強度を増すための緑釉(オーグスヤー)が掛けられています。

昔に比べ日本人の住居は小さくなり、家族の人数も少なくなっているため、大きな器の需要は減っています。需要が減ると供給も減り、大きなものを作る技が途絶えていきます。それでもまだこうして大きめの蓋物を作る技術が受け継がれていること。またひとつ良いものを見つけて嬉しくなりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。