手仕事のギフト

クリスマスが近づくと様々なお店からのメールマガジンもにぎやかになってきます。「50%オフ、2点以上でさらに」「クリスマスキャンペーン」などなど。

セールが開催されるのは在庫を処分する必要があるから。つまり「ものが過剰にある」ということです。毎シーズン商品が入れ替わる大量生産・大量消費の企業にセールはつきものです。一方で小規模な家族で営んでいるような作り手による手仕事・民藝の器は、需要と供給がほぼイコールです。現代社会において、この健やかさが保たれているのは奇跡のようなことだと思います。自然には自然のペースがあります。果実が育つには1年かかり、竹が青いのは初夏だけです。限られた土、限られた釉薬、限られた人手。そのような儚さとうつろいの中で手にしたものは、長く大切に使います。


出西窯のポットとマグカップ。一緒に使うのもおすすめです。

moyaisにセールはありません。ただしオンラインショップでは実際の商品を手にとることができないため、他の商品よりも目立って異なるものについては、お値引きし「訳あり品」として販売しております。今回、やちむんや出西窯、奥原硝子の商品が訳あり品に加わりました。値引きしていないものもございます。個体差があるのも手仕事・民藝の魅力。この世にたったひとつの自然と人の手によるギフトです。使用上は問題ありませんので、この機会にぜひご覧ください。

訳あり品
※訳あり品ご購入後の返品/キャンセルはお受けできません。ご購入前に写真で商品の状態をお確かめください。

最後に柳宗悦の「民藝とは何か」から引用した文章を掲載します。

民藝とは何か、何がそれを美しくさせたか。その美はいかなる美を示しているか。どんな世界からそれが生れているか。いかなる心がそれを生んだか。なぜ「下手(げて)」と云われるものに美が宿るか。普通の品たることにどうして美があるか、かかる美はいかなる社会を要求したか、いかなる経済を保障するか、その美がどんな関係を私達の生活に持ち来すか、なぜかつてできたのに今できないか、どうしたら未来にもできるか。これ等の疑問から大きな真理の展望が吾々の前に開かれてきます。

そこには美の法則や心の法則や社会の法則が見出されてきます。かかることへの熟慮は古人にではなく、吾々に負担せられた使命なのです。それは単なる知的遊戯ではありません。すでに民藝が廃頽した今日、私達は再び時代を甦らすために、真理を探求して行かねばならないのです。創造への転向を工藝に来すために、私達は認識的準備を整えねばならないのです。

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