日本民藝館展に行ってきました

日本民藝館で一年に一度行われている「日本民藝館展」に行ってきました。

この展示は伝統的な技術を継承してつくられている手仕事の品と、民藝の美を指針とする個人作家の品を全国から公募し、工芸品の発展をはかることを目的として毎年日本民藝館で開催されています。また、民藝館の蒐集品もテーマごとに展示されます。今回は1925~1944年の濱田庄司、朝鮮時代の諸工芸、聖像・仏像・彫像、無地白磁と石工品、柚木沙弥郎の染色という、民藝の可能性の大きさを感じさせる展示でした。

先日見に行った「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」で、日本民藝館長・深澤直人さんが
「創作意欲などの欲が見えない、謙虚で淡々とそこに佇んでいるのが民藝。」
と言っていました。確かに19世紀までの陶磁器や木像を見ると、静かな力強さ、欲を削ぎ落とすことを良しとした時代の精神に感動を覚えます。そこには現代人にはない、生きることの厳しさから生まれた奔放さのようなものが感じられます。

今回の展示を見て、現代の民藝からも違った謙虚さや自然さを感じられると思いました。一番感銘を受けたのは小鹿田焼です。佇む姿に静かな力強さを感じました。父の形を継承する子の技を見て、一子相伝の強さも感じられました。不自由さのなかから生まれた自由というのでしょうか。自然や伝統という抗えないものの中で生まれたものには確かなものが息づくのだと思います。

ぜひ皆さんも過去と現在の民藝を新しい目で見てみてください。

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