土鍋のお取り扱いについて

先日土鍋をお買い上げいただいたお客様より、「土鍋の目止めをしたらひびが入ってしまった」とご連絡をいただきました。そうなんです。伊賀の土鍋は初めて使った時に結構なひびが入ります。

貫入やひびの入らないタイプの土鍋には、海外で産出される「ペタライト」と呼ばれる鉱石が入っています。 「ペタライト」は膨張率が大変低く割れにくいため、強度を増す目的で使用されています。伊賀の土だけで作られている土鍋は多孔質で目が荒いため、定期的な目止めが必要で、水漏れや匂いが染み込んでしまうのを防ぎながら育てていく土鍋です。

土鍋の目止めでは、おかゆを炊いていただくことがとても大事です。
目止めの手順は以下の通りです。

①最初に一度水洗いをし、水分がなくなるまで時間をかけて十分に乾燥させます。
②乾燥したら8分目まで水を入れ、お米を入れて蓋をせずに1時間ほど弱火にかけます。
③火を止め、鍋が完全に冷めるまで放置します。
④使う前と同様に水洗いし、水分がなくなるまで時間をかけて十分に乾燥させます。

手間はかかりますが、このひと手間をかけることで長くお使いいただくことができます。
鍋底の内側と裏側に入るひびは伊賀土のみを使用する土鍋に必ず起こる現象で、ひびが入ることで煮えやすくなり鍋が成長していきます。内側の貫入と外側のひびが土鍋の膨張を分散させ、大きく割れるのを防ぎます。 最初のうちは何度か水漏れが起こりますが、その際はおかゆを炊くことで、でんぷん質がひびを埋め鍋を丈夫にしてくれます。

急激な温度変化は大きなひび割れの原因となりますため、強火でのご使用はお控えください。

こちらもご覧ください →「土鍋レポート」

現在9寸は品切れで、7寸と8寸の在庫がございます。7寸は1人用、8寸は2人用です。次回の9寸鍋の入荷は秋〜冬にかけてとなります。
高い蓄熱性があり、食卓に温もりを運んでくれる伊賀土鍋、ぜひ一度使ってみてください。長い時間を共にする美しい道具です。ご飯も美味しく炊けますよ。

伊賀焼・土鍋(三重県)

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