木と暮らす

“木の文化”といわれる日本の暮らしを支えてきた木の道具たち。生活スタイルの変化により、私たちがお椀、お箸、茶托、しゃもじなどを使う機会はだんだん減ってきています。長い時間をかけて培われた木工品、漆工品を作る技術を守っていくには、まず日常的に使うこと。日本の木を使い手仕事で丁寧に作られた、丈夫で健やかな木工品をご紹介します。

上の写真の急須台と茶托は、島根・森山ロクロ工作所のもの。県内の良質な黒柿やケヤキなどを使用し、仕上げは天然漆を塗りこむ「拭き漆」と漆を施さない「無垢」の2通りです。「拭き漆」は日本特有の手仕事です。森山ロクロ工作所では漆を適度に塗り重ね、美しい木目を生かすことにこだわっています。余計なもののない美しさを普段から生活に取り入れていただければと思います。

森山ロクロ工作所(島根)

日本人が古代から使ってきたお椀。鎌倉時代に、武士の内職として武具に漆を塗ったのが起源とされる秋田県の川連漆器は、高価なものに見られる豪華絢爛な器ではなく、お手頃で良い実用漆器です。

川連漆器・黒漆内古代朱(弁柄)椀

川連漆器・腰高椀(朱)

男女ともに使える丈夫でシンプルな富山・わたなべ木工芸の箸。やや細めで軽く、使い勝手のよい箸です。薄く木目が見える拭き漆は、自然な色がとても綺麗です。

わたなべ木工芸・箸(拭き漆)

宮島工芸・杓子

毎日家で使うお椀、お箸、杓子はご飯とお味噌汁を食べるための基本道具。他の器より使用頻度が高く、使うほどに経年変化を楽しむことができます。ぜひ日本の木で作られた手仕事の道具を使ってみてください。

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