小春花製陶の器が入荷しました

日本有数の窯業地、愛知県・瀬戸品野で江戸時代から続く窯元、小春花製陶の器が久しぶりに入荷しました。

上の写真は初めて入荷した二色十草と呼ばれる紋様。お碗の中心に向かって二色の線が描かれています。内側の線を見るとどうしてこのように等間隔に細い線が引けるのだろうと驚きます。それは一定のリズムで繰り返し線を引き続け、日に何十という数を作ってきたから。作家物としてひとつひとつじっくりと絵をつけるのではなく、数物としてこなせる職人さんは今では小春花製陶の当主である加藤さんだけだそうです。

こちらは瀬戸を代表する紋様のひとつである麦藁手(むぎわらで)。柳宗悦が「手仕事の日本」で品野の特産として紹介したことで知られます。縞模様が麦の穂を想起されることから「麦藁手」と名付けられました。写真左側の色は「赤楽(あからく)」といわれ、加藤さん自ら裏山で採取する泥漿を水簸し、瀬戸の白土と混ぜて描かれます。明るすぎず品の良い赤黄色は食卓に彩りを添えてくれます。原料が減っていること、紋様を描くことのできる人がほとんどいないことから、今後途絶えてしまうことが懸念されています。それでも日用雑器として手頃な価格で作り続けるところに民藝の精神を感じます。


伝統的な独楽紋の6寸皿は赤と呉須の二色入荷しました。

初めて入荷した麦藁手の湯呑みです。縁と高台に向かって反り返ったラインが美しく、上品な印象です。

どこか懐かしく、日本の手仕事の伝統・民藝の心が凝縮したような、小春花製陶の器をぜひ一度使ってみてください。きっと年齢を重ねるごとに愛着がわくと思います。

瀬戸・小春花製陶(愛知県)

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