パン切りボードが入荷しました

富山・わたなべ木工芸のパン切りボードが入荷しました。

日本の木工は漆とともに発展してきました。湿気があってカビが生えやすく、北欧の木などと異なり日本の木は黒ずみやにおいの強いものも多いため、漆を重ねることで同じ色にし、量産できる製品を作ってきました。

鳥取の民藝運動家・吉田璋也氏がイギリスの製品をもとに考案した無垢のパン切りボード。その後、もやい工藝初代オーナー・久野恵一さんがわたなべ木工芸に依頼し、地元で採れる栃ノ木(トチノキ)で復刻してもらいました。わたなべ木工でも漆で仕上げる製品がほとんどという中で、久野さんのパン切りボードとパン皿はわたなべ木工芸が代がわりした今も無塗装で作られています。漆を塗らない木は、生きていた時そのままの色と表情を持っていて、ひとつひとつの違いがはっきりとしています。



木地師は木のあらゆるところから木取りすることで、一本の木を無駄なく使います。綺麗なところだけを選んで使っていては、資源の無駄使いになるためです。

そんなわけで、このパン切りボードも木の色そのままの個性的な佇まいをしています。職人さんの腕により形に差はほとんどありませんが、色と木目は様々です。今回入荷したものは、特に黒いくすみが目立つため通常より少しお値引きして販売しております。

円形に溝が彫られ、パンなどを切った際にパンくずが飛び散らないよう溝に入る構造になっています。溝の外側は、中央よりも少し低くなっており、ナイフの刃が当たって邪魔にならないように考慮されています。また、持ち運びしやすいよう端が斜めにカットされています。

手間暇かけてひとつひとつ削られたパン切りボード。まな板がわりに毎日使っていくと、とても愛着のわく道具です。使っていくうちに全体の色が濃くなっていくので、くすみも目立たなくなっていくかと思います。木のそのままを受け止めて使っていただける方、どうぞよろしくお願いいたします。

わたなべ木工芸・パン切りボード(富山)

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