柳宗悦と古丹波

日本民藝館で今週末まで開催されている展示「柳宗悦と古丹波」を見に行きました。

800年以上にわたる長い伝統の中で培われてきた多彩な陶技と、炎が生み出した自然釉の美しさが特徴である丹波焼。日本六古窯の一つである丹波焼に、いち早く光を当て「最も日本らしき品、渋さの極みを語る品」と評したのは柳宗悦だったそうです。

登り窯で焼成された壷やうつわは炎の力で歪んでいたり、灰が降りかかっていたりと、うつわのあるがままの姿がとても力強く、現代人の感覚にはない自由を感じられました。

現代の暮らしと比べ、当時の民衆は空間的にも金銭的にも不自由であったように思えるのですが、中世期のうつわを見るたびに感じる果てしない自由はどこから来るのでしょうか。

当時は人工的な建築物や造形がほとんどなく、自然をあるがままに受け止められる自由な心があったのだと思います。古丹波のうつわは制限から逃れることを自由だと考えがちな現代人に、果てしない時間や宇宙の存在を示してくれるように感じました。

渋さの極みを語る品。ほかにもいろいろなことを語りかけてくれる展示でした。

柳宗悦と古丹波” への2件のフィードバック

  1. 半年ほど前に英国のコーンウォールで濱田庄司とバーナードリーチの作品を美術館で見てきました。民芸館にはまだ行ったことがないのでそのうち是非行きたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。